経営診断プログラムのねらい |
どのような種類の企業にも必ずお客様があり、そのお客様に提供する商品やサービスがあります。
診断結果で表示する顧客/商品ポジショニングチャートは、貴社のお客様と商品やサービスがどのような関係になっているのかを理解するためのものです。
そして、限られた経営資源を使ってどのようなポジションを目指すのかをイメージして下さい。そこからさまざまな経営戦略が浮かび上がってきます。
|
- ■企業の情報化モデルとは
- 企業の情報化を進めるにあたって、企業の形態が千差万別あるように情報化モデルも千差万別にあるのでしょうか。
私は企業の情報化のお手伝いをして20年、情報化モデルは業種ごとにある一定のモデルに落ち着く事が分かってきました。企業によって違うのは、取り扱われる商品であり、情報であり、データであり、コンテンツです。
ここで扱う情報化モデルは、会計や販売仕入に代表される『基幹勘定系』と、電子メールやグループウェアなどの『情報系』、個人のスケジュールやノウハウを中心とする『知識・個人系』の三つに限ります。
技術系や開発系、製造系などは、ビジネスフローが一定のモデルには落ち着きません。
従って、経営診断プログラムで取り扱う情報化モデルは、基本的に前述の三つ(基幹勘定系、情報系、知識・個人系)とご理解ください。
- ■守りのシステムと攻めのシステム
- 会社を運営していくために必要な基幹勘定系のシステムは、企業を守るための『守り』のシステムです。
これはビジネスの戦後処理システムとも言えます。つまり、売った、買った、支払ったという確定したデータを集計したり、損益計算をしたりと、ビジネスの結果集計が主な役割だからです。
それとは別に、潜在顧客から見込み客を開拓したり、見積書を提出したり、あるいはお客様とのコミュニケーションを図るために電子メールを出したりと、進行中や未来につながる色々な処理もあります。
それらの処理が、ここで言う『攻め』のシステムです。
- ■情報化戦略とは攻めのシステムを決定すること
- 守りのシステムは、業種や規模が異なっていても大差ありませんが、攻めのシステムは、扱う商品やサービスや顧客層により大きく異なります。
企業が、ITを駆使して儲けを出すためのビジネスモデルをどう作るか、あるいは他社と差別化するためにどうすれば良いかなどの重要な経営戦略は攻めのシステムです。
攻めのシステムは、情報系や知識・個人系だけではなく、基幹勘定系のデータ(特に取引データ)を活用しながら構築していく必要があります。そのため攻めのシステムを構築する最低条件として、基幹勘定系の情報化を行っておく必要があるのです。
同時に、それらの基幹データを必要な人たちが、どこからでもすぐに利用できるネットワーク環境を構築しておくことも大切です。
- ■システムの構築はパッケージソフトを使って
- 自社の目指すべき情報化モデルが分かってくれば、情報システムを構築することができるようになります。その時に重要なことは、市販されているパッケージソフトを利用することです。
何故ならば、パッケージソフトを使った方が、早く、安く、そして信頼性のあるシステムを構築することができるからです。 特に、これからの情報やデータは自社のみならず取引先や金融機関、またはお客様との間での電子商取引データとして利用されることが当たり前となります。
パッケージソフト以外(自作ソフトや特注品)を使用すると、将来、電子商取引を行うときに、特殊なフォーマットや必要な項目がないなどの理由で、相手のシステム仕様に合わせて自社のシステムを手直ししなければならず、余分な手間や費用が必要になる場合もあります。
|

|